
コレクティブハウジング社の特徴
コレクティブハウジング社が企画し、運営を支援するコレクティブハウスは、3者のパートナーシップ事業を基本としています。
①つくる人、住む人
居住者、居住者組合
②土地や建物を提供する人
大家・事業主
③事業コーディネーター
コレクティブハウジング社
コレクティブハウス事業一覧

コレクティブハウスかんかん森
東京都荒川区にある12階建てビル「日暮里コミュニティ」の2階・3階に位置しています。4階以上は高齢者施設、1階には認証保育園が入っています。プロジェクトは2000年に始動し、コレクティブハウジング社は更地の段階から基本設計や居住者のコーディネート、暮らしのルール作りなどに携わり、日本でのコレクティブハウスの基本モデルを形づくりました。2003年6月に入居がスタート。2007年からは居住者有志が設立した株式会社コレクティブハウスが一括借り上げにより入居者募集を行い、管理運営は居住者組合「森の風」が担っています。

コレクティブハウス巣鴨(スガモフラット)
2007年2月にオープンした全11戸の小規模なコレクティブハウスです。もとは豊島区の児童館だったフロアをコンバージョンし、隣人とのゆるやかなつながりのある賃貸住宅として生まれ変わりました。居住希望者とコレクティブハウジング社は20回以上ものワークショップを重ね、住む人それぞれの思いや希望を持ち寄りながら、理想のハウスづくりを一緒に実現してきました。日々の暮らしでは、子どもから大人まで、世代を超えて交流が生まれ、互いに助け合うコミュニティが自然と育まれています。少人数ならではのアットホームな雰囲気の中で、一人ひとりが自分らしく安心して暮らせる場所です。

コレクティブハウス聖蹟
建物一棟タイプの賃貸住宅として、コレクティブハウジング社が初めて携わったコレクティブハウスで、2009年4月にオープンしました。全20戸の住戸と広々としたコモンスペースがあり、「地域の人と交流できる賃貸住宅をつくりたい」という多摩市の個人事業主の想いから誕生しました。2007年6月の計画段階から、入居希望者によるワークショップを重ね、一人ひとりの暮らしへの希望を形にしながら建物づくりが進められました。現在は0歳から70代まで、様々な世代が毎日を楽しく共に過ごしています。

コレクティブハウス大泉学園
コレクティブハウス大泉学園は、元社員寮をリフォームして2010年7月に誕生した全13戸の小規模なコレクティブハウスです。障害の有無に関わらず多様な人が集い、「わけるとふえる」という分かち合いの精神のもと、地域やグループホームとも連携しながら新しい暮らし方を実践しています。住民同士が助け合い、コミュニティ全体で自主運営を行いながら、安心して暮らせる環境を築いています。

コレクティブハウス元総社コモンズ
2013年6月に群馬県前橋市で誕生した全12戸の小規模な集合住宅です。この施設は、群馬県住宅供給公社が「多機能公社賃貸住宅」として企画・運営しています。現代社会では、少子高齢化や家族の形の変化、単身者や働く女性の増加など、多様なライフスタイルへの対応が重要です。このため、コレクティブハウス元総社コモンズでは、0~3歳未満児の保育園や高齢者デイサービス、サービス付き高齢者住宅と共に、多世代が共に暮らすコミュニティを形成しています。2011年11月から設計を始め、「理想の暮らし」を話し合うワークショップを重ねてきました。入居希望者によって具体的な生活の仕組みづくりが進められ、2013年6月に本格的にオープンしました。

コレクティブハウス本町田
2020年3月、コレクティブハウス本町田は誕生しました。企業の社宅だった建物を、株式会社コプラスのコモン付き賃貸事業と当会のコレクティブハウス事業を組み合わせて再生。取り壊される予定だった建物が、多様な人々が集い共に暮らせる73戸の賃貸住宅として新しく生まれ変わりました。住民専用の共有スペースや、コレクティブハウス住民が運営するコモンスペースがあり、居住者同士のつながりを大切にした暮らしを実現しています。大きなキッチンでは定期的にコモンミールも開催され、住民同士の交流を深めています。
タウンコレクティブとは?

いま、東京をはじめ日本各地で、空家が増加しています。住宅数は全世帯数よりも既に多くなっており、今後、人口が減っていく中で家が余るという現象がさらに顕著になっていくと考えられます。 空き家があることで地域が寂れたり、火災や防犯の問題など多くの不安を地域住民が抱えることにもなっています。高齢化も進み一軒家に一人で住む高齢者も多くなり、地域コミュニティの衰退などにより孤立や孤独死の問題も出てきています。同様に、若者は、不安定な雇用の仕組みになったことで、就職も収入も不安定になる人が多く、安定した人間関係のあるコミュニティの中で住まいを得ることが難しく、親元から独立できなかったり、独立しても孤立しがちです。
こうした住まい環境の中、増える空家を活用し、多様な人がかかわり合って暮らす地域コミュ二ティを再構築していけないか? という試みがタウンコレクティブ構想です。
その仕組みは、少し大きめの空き家をコモンハウスとして、コレクティブハウスのコモンルームのように皆が寄り合って住まいの延長として共同で運営するというものです。 2~3人はコモンハウスに住む人がいてもいい。そして、周辺にある他の空家(一戸建て/アパートマンションの空き住戸など)をネットワークしてメンバーが新しい居住者として暮らし、コモンハウスを中心に多様な人々のコミュニティを再生する。そして、それが地域に暮らす人たちとのつながりに広がったり深まったりしていくことで、
「街ぐるみのコレクティブな暮らしを実現していこう」
というのが、タウンコレクティブ構想「空家からコミュニティを再生しよう」の骨子です。 CHCのコレクティブハウジングの暮らしづくりの仕組み、経験、アイディアが、街中でも活かされることで、より多くの人が地域の中でつながりのある暮らしができるようになる、そんなまちづくりを目指しています。

タウンコレクティブ新江古田(エコダハウス)
東京都練馬区豊玉地域で2013年に開始したプロジェクト。共有部分として使えるスペースが豊かな一戸建ての空き家を活用しています。居住者の友人を招くなど少人数でのコモンミールや教室を開催するなど、その時々の居住者が工夫しながら豊かな暮らしを続けています。
タウンコレクティブ事業実績

松陰コモンズ
2002年に開始した、東京都世田谷区の松陰神社の森近くにある150年以上の歴史を持つ古民家を舞台に、当会と7人の居住者によるコレクティブ居住の可能性にチャレンジした事業。コレクティブハウジングの理念をベースにまちなかの住宅ストックを活用し、居住者が住まいを開くという、当時として先駆的でありモデル的な事業となりました。2010年3月末に終了しました。

ミニコレクティブハウス「菊名」
神奈川県港北区菊名の地域で2011年に開始したプロジェクト。駅徒歩8分、緑の多い地域にある一戸建て。空き家を改装してキッチンやリビングをコモンルームとして活用。古くからの人間関係がある地域の中で、オーナーが居住者とご近所を結びつける役割を担うことで、地域にもすんなりとけ込むことができました。2019年9月に終了しました。

上北沢タウンコレクティブ「上北沢コモンズ」
東京都世田谷区上北沢3丁目。大家さんが高齢になり使われなくなった戸建住宅を、単なる住まいとしてだけではなく、つながりをつくる場所として活かすことを計画してつくられました。耐震改修および内装のリフォーム工事をおこない、2016年4月から運営を始めました。4人の住まい手がシェアで暮らしつつ、1階の8畳の応接間と6畳の和室は、子育て・高齢者支援、学習支援などの地域団体への貸し出しも活発に行っていました。2018年6月に終了しました。

タウンコレクティブ南小岩
東京都江戸川区南小岩地域で空き家となっていた2階建ての一軒家を活用したプロジェクトで、2017年に開始しました。当時、築30年だった建物を耐震改修し、1階のコモンルームを地域とのつながりを作る場として計画しました。近所には江戸川、新中川、荒川の河川敷や公園があり、充実した周辺環境を活かしたプロジェクトとなりました。2022年に終了しました。