コレクティブハウスの暮らし大賞

第0回 コレクティブハウスの暮らし大賞

文章・エッセイ部門:006
「ある居住者のコレクティブハウスヒストリー」

それまで住んでいたシェアハウスを涙の卒業。

2010年9月、某コレクティブハウスにパートナーと二人で入居。

1ルーム25平米 + コモンスペースで、二人暮らし開始。

この時の部屋は、コモンスペースの目の前で、その距離わずか2m、とても便利。

2011年6月、ハウスのコモンスペースで結婚パーティーを開催。

2012年3月、長女が生まれ、三人暮らしが始まる。

2013年5月、親しかった単身の他の居住者が退去し、「部屋が空いたら、ここに引っ越しなよー」という言葉に従って、同じハウス内の少し広い1ルーム(30平米)の部屋に引っ越す。

2方向に窓があって、快適な部屋。コモンスペースまでは、15mと少し距離ができるが、最初「えーっ、コモンスペースまで遠っ!」と、思ったほどではない。

2014年12月、長男が生まれ、その1ルームで四人暮らしが始まる。

全コレクティブハウスの中でも、最も人口密度の高い部屋と目されるが、子どもがまだ小さかったこともあり、「コモンスペースもあるし、全然余裕。」と、不満なく暮らしていた。

2015年9月、ハウス内の一番広い部屋の方が退去して空きとなり、二番目に広い部屋に住んでいた家族が、「O橋家(我が家のこと)が、ここに引っ越してくるなら、うちは一番広い部屋に引っ越そうかなー」という言葉に、その家族の背中を押す気持ちで、「引っ越します!」ということに。

そんな玉突きで引っ越して、いよいよファミリー向け1LDKの40平米の部屋での四人暮らしとなる。コモンスペースまでは、10m。

部屋も広くなり、コモンスペースにもとても近くなる。

「これで我が家は名実ともにハウスの中心的存在だな。」(意味不明)と快適に暮らす。

2016年11月、次男が生まれ、五人暮らしが始まる。

またもや、コレクティブハウスで最も人口密度が高い部屋の一つとして、見られる。

「部屋も広い方だし、コモンスペースも近いから全然余裕。」と、不満なく暮らす。

2019年3月、一番広い部屋の方が退去し、その部屋のカウンターキッチンにどうしても憧れてしまい、家賃的には厳しかったものの、お隣の部屋へ引っ越すことに。コモンスペースとは少し離れて、その距離14m。

1LDK(50平米)+コモンスペースのハウス内MAX形態で五人暮らし。

隣の部屋に引っ越すというのは、人生で初めての経験ながら、各種住所変更手続きの手間は、普通と変わらず。

(6人以上の世帯はいないので)

「名実ともに、我が家は最大会派。」(意味なし)と、快適に暮らして、今に至る。

「子どもが中高生になったら、単身用の部屋を1, 2部屋さらに借りようかな」などと妄想しつつ(収入的に絶対不可能)、現実的には、

「次に引っ越す時は、子どもが離れて行く時で、再び小さい部屋へ引っ越す時かな。」と、ちょっと切なく想像したりもします。

いずれにしても、賃貸ならではの移り変わりで、ライフステージに合わせた、コレクティブハウスあるある的、内部移動の軌跡でした。