コーディネーター養成講座

コーディネーター養成講座

【第9期】コーディネーター養成講座
(2023年10月開講予定)受講者募集中!!

講座の目的
今の社会で「多様性を尊重しよう!」ということは、多くの人が認めているとおもいます。しかし、考え方や意見やメンバーが多様であるということは、たくさんの自分とは違った意見があるということです。

そういう中で、お互いを尊重する話し合いをどのように実現するか、また、分かり合える地点を模索することができるのか?ということについて、多くの人にはその具体的な話し合い方や、合意点の模索の方法がイメージできない。それどころか、難しいので意見を言うのをやめたり、話し合うのを諦めたりしてしまうということがしばしではないでしょうか。しかし、その反動のように、今ほど多様な人が支え合える社会が求められていることも事実だと思います。

この講座は、基本的人権の尊重と、民主主義を基本としてコレクティブハウジングの実現を支援する専門家だけでなく、この社会に欠如している、多様な人の対等な対話(コミュニケーション)と、多様な人が安心して話し合いに参加できる対話の場づくりを支援する「専門家(コーディネーター)」の育成を目的としています。



講座の基本的な学び

コーディネーターになるためだけでなく、生き方すべての基本として

1)コミュニティデザインの考え方を学び、問題に取り組む力をつける
2)一緒に考えていくためにコミュニケーションの技術を学び、使う計画を立てる
3)実際に話し合いのプログラムを作って話し合いを運営をする

この3つを 基本としてコミュニティデザインから学びます。


2023年度 講座の開催概要

・オンライン講座(zoom使用)が基本となります。
・講座では、実際に自身で組み立てたワークショップの実施運営を演習として行なっていただきます。
・1回の講座は全4時間程度。間に休憩を挟んで行います。

期間 2023年10月~2024年2月(全10回予定)

※講座開講日は受講者と日程調整の上、決定します。

募集人数 5名程度
費用 165,000円(消費税込)(CHC会員は10%引き)
※入会ご希望の方は(年会費3,000円)こちら
参加申込方法

設計者企画者のための設計入門講座を受講してください。

※上記講座内で参加方法のご説明をします。

講座運営について

参加者間でも、お互いの課題について意見交換できるように、ML等の場を作ります。 

お問い合わせ

info@chc.or.jp 担当:宮前眞理子



■参加申込の手順
「コーディネーター養成講座」(以下CD養成講座)の説明会を開催いたします。
講座受講の前に、必ず「設計者・企画者のためのコレクティブハウジング設計入門講座」(以下、設計入門講座)を受講していただきますので、ご興味を持っていただけた方には、以下の手順で参加をご検討いただきたいと思います。

 a.はじめてCHCの コーディネーター(CD)養成講座を受講検討される方へ
  以下の手順のいずれかでご参加ください。
   設計入門講座を受講し、その中でCD養成講座の説明を聞く。

   その後さらにCD養成講座ご希望の方はお問い合わせください。



 b.設計入門講座を受講済みの方へ
  CD養成講座の説明会にご参加下さい。(参加が難しい場合は、説明会の動画をご覧いただけるようにします。)

ご不明の点は、お気軽にお問合せください。

<連絡窓口>
メール:info@chc.or.jp 担当:宮前眞理子

■講座のプログラム概要
STEP1:コミュニティデザインについて学ぶ
  1日目:コミュニティデザインの思想とは?
  2日目:コミュニティデザインの技術とは?
  3日目:コミュニケーションの本質〜ワークショップ
  4日目:ワークショップの技術と可能性

STEP2:コーディネートとソーシャルワーク
  5日目:ソーシャルワーカーの真の価値観とその役割(ゲスト講師による講義)
  6日目:コレクティブハウスづくりのコミュニティコーディネーターの仕事

STEP3:演習
  7日目:話し合いのプログラムデザイン演習
    演習テーマ1:市民参加や近隣の人に声を掛けての話し合い
    演習テーマ2:コレクティブハウスの中で起こる課題の話し合い
  8日目:ファシリテーション実習
    実際に自分で考えてプログラムをファシリテートしてみる
  9日目:講座のまとめ
    受講してみての話し合い、心配ごとを共有しよう。



■講座開設の背景
 孤立が大きな社会問題となっている現代社会で、人々のつながりをどのようにつくり、気持ちの良い人間関係やコミュニケーションを持続していくかは、私たち自身の生き方や暮らし方のとても大きな課題になっています。
 日々の暮らしで、家族や友人のみならず身近な隣人、地域など自らが所属するコミュニティに私たち一人一人が積極的に関わり、主体的に考え、行動する姿勢が重要になってきており、そうした姿勢への動機付けや活性化する人材も重要度を増しています。

 コレクティブハウジング社(CHC)は、2000年の設立以来、コレクティブハウスの居住者が主体的に暮らしの自主運営を行えるようなワークショップや、自分たちのコミュニティの小さな自治を行う居住者組合設立(組織づくり・暮らしの仕組みづくり)のサポートを中心に、一貫して、当事者の主体的、創造的参加の場を創り出すコーディネートを行ってきました。
 この講座はCHCが長年培ってきたコーディネートの基本や方法を学び、コレクティブハウスのみならず、「主体的コミュニティ運営」や「多様で創造的コミュニケーション」の支援者となる人材の育成を目指しています。
 この講座で学ぶことは、あなた自身がコーディネーターあるいは当事者として、地域や仕事などさまざまなところに応用していただけるものと思います。


■修了後には…
コレクティブハウジング及び類似するコミュニティのコーディネートの実践の場など、受講生の皆さんがお持ちのプロジェクトにおいても、オンラインも活用し、個別コンサルティングを含む現場実践での伴走支援を行い(有料)、より経験を積んで共に学んでいきたいと思います。

■講師紹介
宮前眞理子(一級建築士、コレクティブハウシング社コーディネーター)
1951年生まれ、建築・都市計画などに25年携わる中から、当事者参加のまちづくりや再開発事業などを経験する。1995年ごろより、コレクティブハウスの普及啓発活動に参加(ALCC)し、2000年NPOコレクティブハウジング社設立メンバーとなる。以後18年コレクティブハウジングの実現を推進し、住民と事業主の参加によるパートナーシップ型事業を提案し、主体的、創造的な暮らしづくりのコーディネートや仕組みづくりに取り組む。

共著:「コレクティブハウジングで暮らそう」(丸善株式会社)、「住まいの冒険―生きる場所をつくるということ」(住総研住まい読本、萌文社)



狩野三枝(東京造形大学非常勤講師、コレクティブハウシング社コーディネーター)
1966年生まれ、13年間ユーザー参加の建築設計及び市民参加型まちづくりの現場で活動。1994年からコレクティブハウジングの研究・啓発活動(ALCC)に取り組み、2000年にNPO法人コレクティブハウジング社設立に参画。現在、NPO法人コレクティブハウジング社にて理事及びコレクティブハウジングの事業コーディネート・コミュニティづくりコーディネートに従事。2019年まで20年間青山学院女子短期大学非常勤講師<環境デザイン論>。2018年に、早稲田大学GEC非常勤講師<社会貢献のためのクリエイティブな発想と実践>。

共著:「参加のデザイン道具箱」(世田谷まちづくりセンター)、「参加するまちづくり」(OM出版)「 コレクティブハウジングで暮らそう」(丸善株式会社)

ゲスト講師 小平祐子(MSW, LSW、Kobira Healthcare Hawaiʻi LLC 代表、日本ソーシャルワークリーグ共同創設者)
1965年生まれ、鹿児島出身。1992年にパーキンソン症候群と診断されながらも、1995年より留学の為に渡米、ハワイ大学ソーシャルワーク大学院卒業(MSW取得) 。アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島地域での20年の実践経験を持つ:障がい者アドボカシー、ヘルスケア領域。2020年7月より国際生涯学習シリーズをハワイパシフィック大学との連携で開始。また個別ソーシャルワークコンサルテーションやワークグループ活動をする「日本ソーシャルワークリーグ」を立ち上げプロジェクトディレクターとして、約300名程の参加者(実践者)にこれらプログラムを通して多様なサポート提供を継続中。





■修了生の声

  コーディネーター養成講座では、 コレクティブハウス事業のノウハウを学びながら、 各自の関心分野でのワークショップやセミナーの実践にも つなげていくことができる貴重な学びの空間です。 中でも、この講座の面白いところは、 課題に基づいて参加者と一緒に作業をしたり、 お互いの企画を発表しあって意見交換したりするなど、 実際のワークショップを体験しながら、 参加者同士で刺激しあい、親睦を深められたことでした。
  (40代女性 研究者)

  コーディネータ養成講座に参加することによって、 これからの暮らしの在り方について深く考えることができました。 また、日々の暮らしからコミュニティを形成していくことの価値を 再認識しました。 この講座に参加すると、コーディネーターとしての 知見を得ることはもちろん、受講仲間との対話からも、 多くの学びや気づきを得ることができます。
  (50代男性 経営コンサルタント)

  シェアハウスで暮らした事をきっかけに、 「年代や家族構成が様々でも、同じ様に他人家族はできないのか」 を考え始めた頃に、コレクティブな暮らしを知り、 もっと知りたいと思ったことが、 コーディネーター講座の受講につながりました。 講座では、自分を見つめ直すことができました。 コーディネーターとして、ワークショップの運営をしていくためには、 自分軸がしっかりしていなければならないことを学びました。 何は譲れて、何が譲れないのかが明確でなければ、 ぶれてしまうということです。 最終的にワークショップを考えた時にも、 受講者の個性が表現される形となり、 「自分は何者か」を再認識させられました。 講座を担当してくださる宮前さん、狩野さんをはじめ、 CHCに関わる方々の調和をつくり出す力を、ひしひしと感じました。 正解が一つではない、みんなで創造する住まい方を 広めていらっしゃるだけあるなぁと感じます。 コレクティブな暮らしに直接関わるか否かに関係なく、 人と関わる際に、どうすれば和を大切に生きられるのかを、 CHCの歴史や運営の仕方に加えて学べる講座です。 途中、家族のことで色々と大変だったのですが、 そんなときにも相談にのってくださる皆さんに感謝でした。 将来必ず、コレクティブハウスに住みたい居住希望者として、 またコレクティブハウスの宣伝マンとして、 今後も永くお付き合いさせていただければ嬉しいです。 本当に貴重な学びの場でした。ありがとうございました。
  (30代女性 教師)